4月14日に発生しました熊本での地震を受けまして、小岩作業所では先日、災害に対しての対策を考えるための防災訓練を行いました。
以前にも何度か実施したことはありましたが、より震災を身近に捉えるためにも改めて作業所全体で考えていくことにしました。
最初に、新しいメンバーさんにも分かるように、全員で折り畳み式のヘルメットの被り方をおさらい。
いつでも素早く被れるように何回も、繰り返し練習してもらいました。
また非常時のためのカンパンと水とライト、ラジオ等の防災用品も改めてチェック。
どこに何があるかということだけでなく、賞味期限などの見落としがちなものも確認を行いました。
そして、身を守るための避難の練習では、身体の姿勢を安定させるために机の脚を掴むようにすることを意識してもらいました。
いざという時、素早く身の安全を守る方法を身に着けておきたいですね。
訓練後はメンバーさんに意見を仰ぎ、「災害時、具体的にどんなことが心配か?何をしておくといいのか?」といったアンケートを取りました。
主な意見としては……
・家で被災した時にまずやるべきことは何だろう?(ブレーカー、ガスを止める等)
・作業中に地震が起きて、治まった後に帰宅しても大丈夫なのか?
・小岩作業所はどこに避難することになっているの?
・避難中に家に泥棒に入られたらどうしよう?
・人が大勢集まる避難所に行った時、私たち精神障がい者はどうすればいいのか。もしパニックになったら?
・タンスや棚の上などの高い所のものに気を付けよう、硬くて重たいものはなるべく床に降ろす。
・薬の残りをチェックしておくことが大切、薬をもらえない状況になったことがある(薬を飲むための水も必要だ)。
・作業所以外で被災した時のために、ヘルプカードは常に持ち歩いておくことを徹底する。内容の更新もしましょう。
・電車が止まった時に、帰宅困難者になるのは誰だろうか?
・月1回くらいで防災訓練はやるべきだ。
・簡易トイレなどの用意はあるのだろうか。etc……
などが挙げられました。
熊本の一件があってか、メンバーさんも積極的に意見を述べていました。
予想以上に多くの声が集まっており、皆さんの災害に対しての関心の高さがうかがえました。
↑小岩作業所で配ったヘルプカード。
自分がどういう障害を持っているか、緊急連絡先、通っている病院、飲んでいる薬の種類などの緊急時に必要な情報を書く欄があります。
もしも自分が倒れて意識がなくなった時に、こういう情報があるだけで随分と変わるのではないでしょうか。
いつ起こるかわからない震災に対して、今できることは何か?を考えさせられる有意義な時間でした。
今後も定期的に防災訓練を開催して、災害に備えていく必要がありますね。